悲運のエフェクター。コンプを甘く見ていないか。
記事公開日: 2007年10月30日 / 最終更新日: 2014年4月15日
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エフェクターといえば歪み・揺らし・残響ばかりに
目がいってしまうのは世の常、人の常。
また、偏見でその評価が過小評価されているエフェクターはいっぱいある。
その中でも代表的なものはコンプレッサーだろうと思う。
カッティングの粒立ちを良くするだけ、とか「音を圧縮する」といった
イメージだけしか無いのではないか。
甘い!甘いぞ。コンプレッサーは使い方次第で「チューブアンプ」の粘りを
再現できると知っていたか?
確かにコンプレッサーは「音を歪ませる」ことも「空間系のようなリッチな効果」も無い。
が、コンプレッサーを使いこなすことで一味違ったサウンドを得ることが出来るのだ。
まずは下の図をご覧いただきたい。コンプレッサーをかけると下図のように音が変化する。
急激な音量の下落を防ぎ、サスティンを伸ばす。
これこそが「音の粘り」を生む要因の一つとなる。
また、カッティングのその瞬間の「アタック音」だけを強調することも可能だ。
コンプレッサーを浅めにかけて、音の粒を揃え、サスティンを伸ばすことで
チューブアンプ独特の「あまり歪ませないでも粘る音」が得られる。
つまり、ソロでもリフでも「音が粘る」ことで歪み量を抑えても「弾きやすくなる」わけだ。
歪ませすぎによる「ロー・ミッド」の音痩せ感を改善できるわけだ。
マルチエフェクターを持ってる人は一度「コンプレッサー」を試していただきたい。
コツは「音を加工させすぎず浅くかける」ことだ。自然なニュアンスを損なっては
結局「コンプって使えねぇよな」となってしまうのでご注意を。