MESA のSingle RECTIFIERなど。
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ということで、MESAのSingle RECTIFIER とRECTIFIER Rect-O-Verb を試してきた。
 スタジオを貸しきって試奏させていただいた島村楽器に感謝!
 じっくり試すことができました。では早速レビューでも。
実は今のいままでMESAのアンプはそれほどスキではなった。
 が、音楽的趣向も変わり、MESAの音が好きになってきていた今日この頃。
 実際MarshallやFender、PeavyやH&Kなど色々弾いてきたがMESAはちょっと異色だ。
第一にイコライジングがまるで別物だと感じた。
 イコライジングのおいしい位置がまるで違う。
 歪みかたもMarshallなどとは正反対だ。
Marshallは良くも悪くも歪みはエフェクター的な歪みをする。
 GAINを上げていってもスムースな歪みがずっと続く。
 対してMESAはGAINを上げすぎると「ザラつく」感じでイコライジングも楽器的な変化だ。
また、イコライジングのスイートスポットが狭目に感じた。
 逆に言えばマックスまでBASSを上げなくともローがバシバシ前へでるし、
 MIDを上げなくても音抜けがバツグン。
 TREを下げても高域の突きぬけは健在だ。
Single RECTIFIER は50Wとは思えないほどの音圧で、
 ライブでも全然使える音量が素晴らしかった。
 音の突きぬけ感はまさにアメリカンサウンド。懐かしいサウンドでもある。
 クリーントーンやクランチも良くできたまとまりのあるサウンド。
 歪ませてもコードが潰れることなく聴き取れる。
イコライザーは全てセンター位置、GAINも2時方向までで抑えたが、
 かなりの歪み量で、バッキングからソロまで弾きやすさが半端無い。
 GAINを下げてもペキペキした薄い音にはならず、このあたりはさすが。
Marshallとの圧倒的違いは音の「暗さ」だと思う。
 Marshallはダーティーな暗い歪みを作れるし、ブリティッシュサウンドの王道的サウンド。
 対してMESAはアメリカンな明るめのサウンドながら、「凶悪」なサウンドを出す。
 どちらも甲乙付けがたいが、今の好みはMESAだった。
パワー管の6L6管のなせる役割も大きいと思う。
 フルチューブアンプはメンテの面で今まで毛嫌いしていたが、
 サウンドの良さには変えることが出来なかった。
 爆音試奏ならではの「本当の音」を聴けたのがもっとも良かった。
IN-GAのオリジナル曲3曲程度を(まだレコーディングしてないやつも・・・)弾き、
 演奏が止まらなくなってしまった。
 本当はSingle RECTIFIER でも良かったのだが、ポットの感覚にデザイン的違和感を覚えたので
 結局DUAL RECTIFIER SOLO HEAD を購入www
 RECTIFIER Rect-O-Verb はあまりのデザインの野暮ったさと、音質のイマイチさに却下。
 本来の音が出ていない気がした。
ついに丸1年使ったMODE FOURともお別れだ。
 ヤフオクに出品してしまった。
 とても好きなイイアンプだったが、趣向の変化でお別れだ。
 ブリティッシュサウンドが恋しくなったらまた検討しよう。
 いや、そのときはROAD KING を買うか、MESAの真空管をEL管に変えるかもしれない。
 それくらい感情を高ぶらせるアンプがMESAなのだと思った。












